続いて光 いくつもの

一周年。近況。

一年が経ってこのブログの役目は終わったのかもしれない。これを書くことで私はずいぶんと前に進めた気がする。

 

すごくいい一年だったし、色んなことがあった。具体的に言うと平凡かもしれない。

 

・彼女と別れた

・薄井ゆうじに小説の添削をしてもらう講座を始めた

フリースクールでのボランティアを始めた

・二人の友人とこれまでより深い交流をすることができた

・小説の読みが深まった

・このブログを書き続けた

 

今にして思えばどうしてあんなことが起こったんだろうという事がいくつかあり、自分の気持ちに大きな変化があった。

大学時代に作ったたくさんの痛みが成仏していった。ある日家の近くを歩いていると、ふとそう感じた。あ、あの頃のことが成仏している。消えるべきと思っていたものが消えて、帰ってくるべきと思っていたものがいくつか帰ってきている、と。

 

Aの家で二人で飲んで嬉しい言葉をかけてもらったことも、Bと北海道でタイムカプセルを埋めたことも、フリースクールでの思い出も、実はまだ二つくらいある思い出も、少し夢みたいで不思議だ。もちろん美しいだけの思い出じゃない。トーマス・マンはこれを「恩寵」と言っている。

 

「私が現にこうしているということ、しかもここにいるということが、私には夢のように感じられるのです」

ドイツとドイツ人・青木順三

 

小説を書けなくなってしまった。義務的に読むこともなくなり、『地下室の手記』『夏、19歳の肖像』を読んだくらい(それらはめちゃくちゃ面白かった)。

 

今年はいろんな場所に足を運び、活動をする一年かもしれない。別のフリースクールと福祉教育系施設でのアルバイトを始める流れになっている。断ったり断られた所もあるが、面接に行くだけでも学びがあった。

初めて妹の誕生日にカバンを買った。両親と少しだけ深く話をできた。小説を読んだり書いたりするよりも今やるべきことがあるように思った。今はもう私は現実に戻っていくことができる。

 

自分に何ができるんだろう。手探りで不安でも刺激のある日々のほうが生き生きするタイプなのかもしれない。休むのが下手で、飛ばし過ぎて疲れて引きこもるムラっけだけど、だんだんバランスも意識できるといいかもしれない。

 

そしてあまり頭で考え過ぎないでいたい。