続いて光 いくつもの

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

岡田史子『ガラス玉』

私は弱虫なんだなあ、って思った。 死への情動(タナトス?)とか、ひねくれた少年の憂鬱とか、寂しさとか孤独感とか。それは家族の、繊細さへの理解のなさから来ていたりとか。 『現代マンガ選集・表現の冒険』という本がとてもおもしろくて、岡田史子「ガラ…

木村友祐『野良ビトたちの燃え上がる肖像』

短い感想を。ちょいネタバレ。 終盤の構成?が面白くて、こういう書き方もアリなのかとびっくりしたのだが。 だが、最終的に「敵」みたいな勢力の存在が明確化していく感じが、どうなのかなあと思った。社会の底辺ではないけれど、何かしら日常的に抑圧され…

佐藤正午『月の満ち欠け』

ネタバレというか、読んだ人にしか分からないことを書く。 ふーんて感じで読み終えて、少しぼうっとしてると、ふと直感があった。三角という登場人物が瑠璃と初めて出会ったとき、彼らは20歳と27歳。そして冒頭部分までページを戻ってみると、やはり最後に生…