岡田史子『ガラス玉』
私は弱虫なんだなあ、って思った。
死への情動(タナトス?)とか、ひねくれた少年の憂鬱とか、寂しさとか孤独感とか。それは家族の、繊細さへの理解のなさから来ていたりとか。
『現代マンガ選集・表現の冒険』という本がとてもおもしろくて、岡田史子「ガラス玉」とか小池桂一「母をたずねて三千里」とかが入っていた。
岡田史子の作品集を買ってみたら、やっぱりとても好きそうな感じだ。
私に病的なところがあるとすれば、それと同じ波長、シンプルで、言葉以前のところで楽しむことが出来そう。
言葉以前のところで、私も表現したい。
言葉を尽くすことで、言葉以前のところで結ばれようとしている。みんなそうだ。
「ガラス玉」は主人公のいる場所や向かう場所が影の伸びる方向になっているのが、死?へと向かう主人公を暗示していて印象的だった。