続いて光 いくつもの

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

薄井ゆうじ『くじらの降る森』

世の中に消化されたくないと思うすべての人に。 薄井ゆうじを知るきっかけは短編「飼育する少年」だった。 小説的なレベルの高さというか、メッセージ性や迫力があるのは『樹の上の草魚』と思う。 読みやすくストレスフリーに楽しめるのは『天使猫のいる部屋…

雨宮処凛『生き地獄天国』

ムチャクチャな自伝。 最近、小説よりも社会派な本を読んでるのだけど、世の中って良い人が沢山いるなあ。笑 なんだか人生ってどうにかなるんじゃないかと思えて来た。勇気が出てくる。 『この国の不寛容の果てに』という本では日本の研究者や医者、社会活動…

薄井ゆうじ『天使猫のいる部屋』

電子猫というバーチャルペットを作成した天才エンジニアの死後、彼の亡霊を求めて登場人物たちが狂っていく。 たまごっちとかの発売前に書かれた、薄井ゆうじの初長編。 時代を先取りしていると、当時は話題になったとか?(1991年) なんと言えば良いのか、私…

つげ義春「庶民御宿」

漫画です。 『紅い花』に入ってた庶民御宿っていう短編がなんか好きなんだけど、誰か共感する人いないかなあ。 自称インテリの主人公2人が何とも言えずウザくて、滑稽に描かれてるんだよな。 つげ義春で有名なのは「ねじ式」とか。 まあ悪く言うと、通ぶり…

ビッグ・イシュー

路上でホームレスや生活困窮者が販売者となり売っている雑紙である。 売れると、その半額ほどが販売者の手元に入る。 薄目で文量がちょうどよく、記事も面白い。 「居場所と出番」があることは健康にとても大切で、人々に支援だけでなく仕事を与えるビッグイ…