続いて光 いくつもの

藤崎彩織『ふたご』

f:id:kokumura01:20201214115451j:image

 

「恋人」では満足できない。お互いに好きなら恋人になる。でもそれを超えた好きになると、「恋人」を超えた何かになる。永遠にふたりが一つになりたい。心中をしそうな心境。これ以上一緒にい続けて究極までたどり着くと、あとは離れられないし一緒にもいられない状態になる。中毒みたいな。依存。

 

sekai no owariのピアノの女性が書いた小説。他人が読むに耐える文章になっていて、ちゃんと面白く、考えこむことができる。こんないい詩人だったなんて。ヴォーカルの深瀬であろう登場人物とのふたりの関係と、才能と、その成功へのストーリーは素直に羨ましいなと思う。私よりもたくさん苦しんできたのだろうな、とも。

 

 

最近のこと…

心を開こうと思った。ずっと言えなかったことを言うことができた。心を開いたら、ああ、私は彼女が欲しいんだなって分かった。

重めの彼女、いいなあ。依存したいけど、依存するのは怖い。依存した上で失ったら、なんか取り返しのつかないことになりそうで。それに、依存なんてしたくない。私には私のやるべきことがある。依存したらそこで終わってしまう。って非常に強い力で反抗する、自我というか、もう1人の自分的なものがいる。

 

もっと楽になってしまいたいのだけど。重めの女の子と、より深い関係になる入り口のところで、逃げてしまう。それは弱さからくる正しい逃げでもあり(依存するのは怖いし危ないからやめようという、自分自身のためになる逃げ)、間違った?逃げでもある(自分自身のためには依存して幸せになりたいのに、野心と向上心がそれをさせなかった)。

 

本当は依存しない関係を作りたいのか。だから抗ってたのか。でも依存したくて仕方がないから、重めの子と仲良くなって、付き合う寸前くらいまで依存ごっこを進展させてしまう。

自分は重いのだと認めようとしなかった。それが正しかったのか分からない。