続いて光 いくつもの

吉本隆明『吉本隆明初期詩集』

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「巡礼歌」とか「エリアンの手記と詩」が好きだ。

 

エリアンおまえは此の世に生きられない、のところとか

 

「二人の相違う性が、相寄って長い歳月を歩むということは、そんなに美しくもなく愉しくもなく、又そんなに醜いことでもない平凡なことだ そして平凡な小さな嫌悪をしずかに耐えてゆかなくてはならないのだ」

 

「おまえは未だわからないのだ おまえの求めているものが 天上のものか地にあるものか それから おまえの想うひとりのひとが はたして そのように美しい魂なのか……」

 

かつての自分に言い聞かせたいし、今の自分もいまいち認めてない。

 

こういう率直な表現は、吉本隆明吉本ばななの親子に共通していると思う。

多くの人に好かれるゆえんかなと。