続いて光 いくつもの

2020-04-04から1日間の記事一覧

短い

短い感想、3つ。 ①行成薫『名も無き世界のエンドロール』 第25回小説すばる新人賞受賞。 青春モノなんだけど、ただのエンタメ小説ではない。 クソみたいな表現だけど「作者の魂がこもっている」切実な力作。書かれる必然性があった(書かれなければならなか…

丸岡大介『カメレオン狂のための戦争学習帳』

教員寮に住む国語教師が、寮内の実情を教育委員会に密告するレポート、という形式で語られていく。 2009年の群像新人文学賞。 この小説は本当に面白い。 小説として一流なんだろうけど、そもそも舞台が学校とかだから取っ付きやすくて、筆運びが軽快な箇所も…